プロダクトのユーザーテストを行う

プロダクトのユーザーテスト

こんにちは、インキュベーターの青林です。

今日はプロダクト作りのステップ5

『プロダクトのユーザーテストを行う』

についてお話します。

ステップ4でワイヤーフレームに動作と繋がり追加することができたので、仮のターゲットに利用をしてもらいます。

プロダクトのユーザーテストをする目的
  1. 人に必要とされないものを作るリスクを下げる
  2. デザイナー、エンジニアの稼働前にユーザーの離脱ポイントを解消する

プロダクトのユーザーテストの目的を達成するために、下記順でヒアリングをしていきます。

  1. ヒアリングユーザーを集める
  2. ユーザー情報をヒアリングする
  3. ユーザーテストの概要を説明する
  4. プロトタイプ(ワイヤーフレーム)を触ってもらう
  5. 質問をする
  6. 評価する
  7. 完了

1.ヒアリングユーザーを集める

サービスの利用すると仮定しているターゲットユーザーを集めます。

集める方法は主に下記です。

  • 無料
    • 課題を持っていそうな友人に依頼する
    • アイデア時に質問させてもらった人に再度依頼する
    • SNS(Twiter/Instagram)で課題を持っている人を探す
    • グループ(mixi/Facebook/LINE/yenta)で課題を持っている人を探す
  • 有料

ここで集めるユーザーは5名で十分です。5名にヒアリングを行うと80%のインサイトが得られると言われています。

Increase in proportion of usability problems found by number of test users
Why You Only Need to Test with 5 Users

※テストするワイヤーフレームに変更を行ったら、再度+5名のユーザーテストを行えるといいです

2.ユーザー情報をヒアリングする

ユーザーの方々にオンライン/オフラインでヒアリングを行っていきます。

サービスのターゲット仮説とヒアリングするユーザー情報が一致しているか認識するために行います。

下記は多めに明記していますが、サービスの特性から必要な項目のみヒアリングするといいと思います。

  • デモグラフィック
    • 名前
    • 年齢
    • 年収
    • 業種
    • 企業名
    • 部署
    • 役職
    • 家族構成
    • 未婚・既婚
    • 子供あり・なし
    • 居住地
  • サイコグラフィック
    • 趣味
    • 趣向
      • 音楽
      • 本・雑誌
      • スポーツ
    • トレンドに対する興味・関心
      • 政治
      • 経済
      • 健康
      • テクノロジー
    • 価値観
      • 恋愛
      • 家庭
      • 仕事
      • お金
    • 性格
      • インドア or アウトドア
      • 成長意欲
      • 購買行動の判断基準(Web、口コミ、雑誌など)
  • デジタル
    • 利用しているサービス
    • 情報収集しているメディア
    • 利用しているソーシャルメディア

3.ユーザーテストの概要を説明する

ユーザーテストのために準備したワイヤーフレームを使って実際に作業をしてもらうための概要を説明します。

  • 利用シーンの共有
  • シナリオの説明(シナリオ1:ユーザー登録まで、シナリオ2:購入まで など)

ここでは、実際の利用シーン同様の説明に留め、サービスの説明がない状況でどうやって使えるのか、どこが使いにくいのかを発見するために、具体的な説明無しでサービスを利用してもらうといいです。

4.プロトタイプ(ワイヤーフレーム)を触ってもらう

Image from Gyazo

プロトタイプを触ってテストを行っているときに、ユーザーにはなるべく口にだして心に思っていることを発言してもらうように促します。

5.質問をし、動作を録画する

4でユーザーから独り言が聞こえない場合は適宜ヒアリングも行います。

  • (サービスのファーストビュー)何のサービスだと思いますか?
  • (ユーザーの動きが止まる)今何をしようとしていますか?
  • 次は何をしますか?
  • Xxxxをしたら期待通りの動きでしたか?

ユーザーが口で発言している内容の裏にある動作や行動に本質があることが多いです。

プロトタイプを触ってもらう動作を動画にとりチームで見れるようにしましょう。

image
タベリーの観察と実験

6.評価する

5名のユーザーテストを実施後に、ユーザーの離脱ポイントを解消するために課題点を見つけます。

課題点は大きく2つに分類されます。

  • 1.何をするかわからない
    • 本文:本文が伝わらない
    • ラベル:ラベルが認識できない
    • フロー:フローがわからない
  • 2.操作方法がわからない
    • ナビ:ナビゲーションが認識できない
    • クリック/タップ:クリックしたいテキストがクリック/タップできない
    • ボタン:ボタンが想定の場所にない
    • アイコン:アイコンが小さい

修正箇所は離脱の原因インパクトの大きい1→3の順で改修工数の低いものから順次進めます。

  1. サービスが利用できない
  2. サービスが利用しやすくなる
  3. 必須ではないが、あったら便利

また、改善ポイントの発見とともに、”お金を払ってもすぐにサービスを利用したいか”を知ることが大切です。

最後に

プロダクトのユーザーテストを実施する目的は下記でした。

プロダクトのユーザーテストをする目的
  1. 人に必要とされないものを作るリスクを下げる
  2. デザイナー、エンジニアの稼働前にユーザーの離脱ポイントを解消する

1の達成が土台で大切となり、2の離脱ポイントをつぶす作業になります。

デザイン、開発する前に課題が見えることは有益です。

ユーザーを知るために学習を続けよう。ユーザーに必要とされるプロダクトを出すために。

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