こんにちは、インキュベーター青林です。
今回の話は
『アクティブ率を高めるために見る指標』
について紹介します。
- どのような行動(アクション)がアクティブユーザーになるのか知るため
- サービスが不可欠なものになるための最小頻度のアクセス数を知るため
では実際にどのようにアクティブユーザーに繋がった行動を知るのか、また、サービスが不可欠になるための最小頻度のアクションについて紹介したいと思います。
もくじ
DBにアクション毎の回数と訪問日のタイムスタンプを保存する
新規事業を始めてすぐにユーザーがサービスにやってきて、勝手に商品を買ってくれたり、サービスを利用し続けてほしいと願ってサービスを始める。しかし普通は、初回のユーザー獲得に苦労し、毎日の数値を見ても会員登録や購入数は増えない。データベースから出てくる数値は何かバグでもあるのではないかと疑いたくなる。
初期ユーザーを獲得して、サービスが成長するようにまずはサービス内のデータを見えるようにする必要がある。
ユーザーのアクションには、下記のようなものがある。
- 会員登録
- 検索
- 商品クリック
- 商品購入
アクション別にイベント設定(DBにアクションをカウントする)を行い、回数のカウントをユーザーid別に行えるように準備したい。
どんなアクションをイベント設定するといいかは、グロースハック向けの行動分析ツールAmplitudeがEcommerce, Gaming App, Music Appの3つを公開しているので参考になる。
アクション別の継続率を見る
アクションAの行動回数別の継続率を見ると、緑の欄がアクション回数が多くなる8回以降に多くなっているのが見てわかる。
アクション別の継続率をグラフで見る
先程のアクションAを行ったユーザーの継続率をグラフで見るとよくわかる。アクションAを初日に行った回数が8回を超えると継続率が増加しているので、サービスの価値をユーザーが体験し、サービスを継続的に利用してくれるようになると考えられる。このことから、アクションAを最短で8回行ってもらうためのサービス設計を行う改善施策が立てられる。
他のアクションを見てみる。
アクションBは初日に2回目以降の行動は発生せず、継続率も変化がないので改善の優先度は不明。
7回目以降の数値は母数が少ないので誤差と考える。また、0回目から6回目まで大きく継続率は変わらない。
最後に
- どのような行動(アクション)がアクティブユーザーになるのか知るため
- サービスが不可欠なものになるための最小頻度のアクセス数を知るため
上記を発見するために、アクション別の継続率をみることが大切です。
今回のアクション別のアクティブ率の考察で利用したスプレッドシートを開放します。
新規事業やスタートアップのPMF達成に向けて活用してください。