新規事業開発のMVP作成:3つの方向性

MVP3つの方向性

こんにちは、旅するインキュベーター青林です。

今日は

『MVP作成(PoC作成)』

について紹介します。

MVPとは
Minimum Viable Productの略で最小実行製品のこと。最小機能で価値検証を行うためのプロダクト構成です。
新規事業開発のためのMVPを作成する3つの方向性
  • LP・モックで検証する
  • ノーコードツールで検証する
  • SaaSツールで検証する

市場、アイデア出しが決まり、アイデアの検証を行います。

新規事業アイデアを思いつくコツ【新規事業の実践論】新規事業が思いつかない!新人新規事業担当者におすすめのアイデアの考え方

アイデアが決まったらデザイナー、開発メンバーと協議して進めればいいと思われます。ですが、新規事業・スタートアップは「ターゲットに何をどのように提供するか」の仮説が全てで、仮説を元にお金をかけて開発をスタートしたが、実際の動くプロダクトを触った結果、

  1. ターゲットが異なる
  2. ターゲットがほしい情報・プロダクトが異なる
  3. ターゲットがほしい情報・プロダクトの取得したい方法が異なる

という課題にあたり、仮説の修正、再設計、再計算が求められます。

そのときに、1,000万円かけて作り込んでしまうとプロダクトを作り直すの、追加で1,000万円のお金と時間がかかってしまいます。

じゃあどうするといいかというと、開発者とデザイナーに稼働してもらわずに、簡易なプロダクトを作るというのが大事になります。

今回は簡易なプロダクト作成方法をご紹介していきます。

新規事業開発 MVP作成の3つの方向性
新規事業開発 MVP作成の3つの方向性

①LP・モック検証

LPとは
Landing Pageの略。検索、SNS、広告経由ではじめてサイトに訪れるページ。
モックとは
正式名は”モックアップ”と言い、「模型」という意味です。Web開発時は画面イメージのみを作成し、すべてのページ遷移は必要なし。

Webサービスであれば、コードを書かずにページが作成できる日本のサービスSTUDIOや海外サービスWebflowを活用して商品が伝わるLPを作成します。

参考 STUDIOノーコードでWebサイトを作成 - STUDIO 参考 WebflowResponsive web design tool, CMS, and hosting platform

アプリであれば、画面イメージをデザインツール(FigmaやAdobe XD, Sketchなど)を活用して作成し、Prottなどを活用して画面同士をリンクで繋げることができます。ここまでできれば、実際のサービスを触っている環境に近いMVPが作成でき、ユーザーニーズ検証が行えます。

中小・スタートアップにオススメ
すべて内部で実行する計画なので、費用が最も抑えられます。
アイデアの仮説検証 アイデアの仮説検証:LPを広告にだして市場(ユーザー)の反応を見る

②ノーコードツール検証

2020年からじわじわ流行りだしてきているノーコードツール。エンジニアの稼働を抑えて、ソフトウェアサービスが作成できるツールが世界的に増えてきています。

内部にノーコードツールの活用に長けたメンバーがいれば最も予算を抑えて、検証が進められる可能性があります。しかし、2021年の執筆時点ではBubbleを筆頭に学習コストが高く活用するにはまだ時間がかかります。

ただ世の中の流れは、コードを書かずにソフトウェアが作れる世界に進んでいる予感がするので、活用タイミングは時間の問題と思います。

ノーコードに特化した開発会社もあります。

参考 BOLTBOLTは、国内初のNoCode(ノーコード)/LowCode(ローコード)に特化したシステム開発・導入支援サービスです。
注意
開発事例が少なく、プラットフォーム依存で改善できない機能もあるので難易度が高い。

③SaaSツール検証

事業創出特化型SaaSのPocone(ポコン)

仮説検証に特化したSaaSツールがでてきました。(ポジショントークですが、私もプロジェクトに関わっています)

新規事業開発のステップ
大企業にオススメ
予算があり、早く検証をしたい会社向け
参考 オプトインキュベートSaaS型事業開発プラットフォーム

まとめ

新規事業開発 MVP作成の3つの方向性
結論

会社規模や予算によってMVP作成の方向性を決めよう。

予算で方向性を決める

中小・スタートアップ向け:LP検証

大企業向け:SaaSツール検証

最後に

新規事業開発のためのMVPを作成する3つの方向性
  • LP・モックで検証する
  • ノーコードツールで検証する
  • SaaSツールで検証する

アイデアの検証でユーザーがお金を払って利用したいというニーズが確認できたら、そのニーズはどのくらい他の人にもニーズがあるのか検証します。

LPをFacebook広告でターゲットを絞って配信し、LP経由で資料請求が発生したらユーザーに会い、商品を買ってもらえるか検証を続けます。

参考 2週間で125件、2万円のFacebook広告で確信したニーズ検証「その業界を知らなくてもBtoB事業は立ち上げられる」−やり方とコツ−