今日は事業計画の数値作成で約立つテンプレートを紹介します。
上司、役員、投資家、株主に事業計画を提出する際に必須となる数値計画です。
- 3,5年でどのくらいの事業規模になると予測しているのか内部・外部と認識を合わせる
- どのKPIが事業成長にインパクトをもらたすのか把握する
- いついくら必要になるのか把握する
- 3パターン(楽観・普通・悲観)作成し、良い時・悪い時の認識を合わせる
紹介する外部の公開されている数値計画のテンプレートは3種類です。
- to C
- to B
- SaaS
テンプレートはどれも2017,2018年に公開されたものです。
もくじ
1.to C向けの数値計画
独立系VCのGlobis Capital Partnersさんと共同で作成された予算計画シートです。
- 予算サマリー
- 予算グラフ
- 予算
- 実績
- 予実
のGoogle スプレッドシートで構成されており、コピーをすることで自分の環境でも数値を触って確かめることができます。
売上を計算する欄は簡易に単一商品で作成されているので、商品別やマーケティングチャネル別に行を追加して修正すると活用できると思います。
2.to B向けの数値計画
アプリでプリペイドカード発行ができるバンドルカードを運営するKanmuの八巻さんの公開している事業計画数値シートです。
リアル店舗の事業を参考に数値計画のサンプルを見て触ることができます。
売上を構成するKPIが分解されているので、分解の仕方や書き方など参考になります。
また、数値計画シートを社内に公開するために、シート作成時の下記の考え方も参考になります。
この事業計画を書くに当たり、7つのルールを設けています。
ルール①売上等の変数を因数分解
ルール②手入力と計算式のセルを分ける
ルール③今後の具体的な施策と影響する変数を明示
ルール④そのまま推移する部分はオレンジ色で
ルール⑤実際の数値は計画と別の列に記載する
ルール⑥複数シナリオ化
ルール⑦年次計画も自動で出るようにしておく
カンムで使ってる事業計画のテンプレを公開します
また、シート左上の”1″の数字を2や3に変更することで3パターン(楽観・普通・悲観)の数値計画に見ることができます。
3.SaaS向けの数値計画
独立系VCのCoral Capital(旧500 Startups Japan)が公開しているSaaS指標テンプレートです。
特徴として下記があります。
- SaaS特化の指標で作成されている
- SaaS指標の参考数値あり
- 日英あり
Blog記事で、
- CACの回収期間が12ヶ月以内であること
- 月間チャーンレートが3%未満であること
- LTVがCACの3倍であること
が明記されており、正しいユニットエコノミクスのもとに事業を成長させるための指標の見方・合わせ方は参考になります。
【シート有】PMF後の成長指標:ユニットエコノミクス(LTVとCACの関係)さいごに
3つの公開されている数値計画シートを紹介しました。
- 3,5年でどのくらいの事業規模になると予測しているのか内部・外部と認識を合わせる
- どのKPIが事業成長にインパクトをもらたすのか把握する
- いついくら必要になるのか把握する
- 3パターン(楽観・普通・悲観)作成し、良い時・悪い時の認識を合わせる
なぜ数値計画を作成するのか、自社ではどのようなKPIの元にどんな目的で計画を作成するのか決めて、公開されている数値計画シートを参考にしてみてください。
また、スプレッドシートではなくソフトウェアで数値計画をデジタル化しようとしているサービスも複数あるので最後にリンクのみで紹介しておきます。