こんにちは、新規事業を支援している青林です。
今日は
『新規事業の全体像』
についてお話します。
はじめて新規事業の担当者になった方、おめでとうございます!
不安と希望の入り交じる中、このメディアを見てくれてありがとうございます。
自分も初めての新規事業担当者になった2009年、新入社員5名のエンジニアが社内のアイデア公募を通過し、取締役1名の計6名で組んで新規事業立ち上げをスタートしました。
右も左もわからなかった5名は、業務の中で複数メンバーでの共同作業で誰が何をしているのかわからないという課題から、オンラインでの共同作業サービス(当時マインドマップが流行っていたのでマインドマップを元にした共同編集サービスだったような気がします)を考案してイメージとなる画面を作っていました。
エンジニアの卵だった5名は、ユーザーに課題や現状の解決策をヒアリングする前から技術的な仕様を作成し始めました。
ある機能Aは同時編集可能で・・・、機能Bには画像が添付できて・・・、画像の最大容量と拡張子は・・・。
森が見えていなかった5名は、木となる要素から手を動かすことで何も進捗がない日々に目を反らすしかありませんでした。
結果は、プロトタイプと呼べない一部機能が3ヶ月後にでき、プロジェクト中止で終わったと記憶しています。
ふと10年以上前の思い出が蘇ってきたが、新規事業の経験がない現場では同じことが起こっている。
なぜ全体が見えずに目の前の作業に取り掛かってしまうかは明白で、全体像とそれぞれの項目で何をするべきかの作業内容が明確になっていないからだ。
だが幸いにも当時から10年以上経ち、新規事業やスタートアップの全体像から各作業内容の全容が先人の経験が言語化され、インターネットの記事として残されるようになってきた。
だからこれから新規事業を始める担当者は、先人の知恵から時間をかけないといけない作業と単純な流れ作業を分け、時間をかけないといけない作業(ユーザーに会う、コードを書く)に集中してほしいと思う。
下記の全体像を参考にサービスを世の中に出すまでの流れを参考にしてみてください。
まずは事業立ち上げから成長、そして上場までの流れを紹介していきます。
もくじ
アイデアを決めてから上場までの6つの段階
まず、新規事業立ち上げの前にサービスを世の中に出し、公開企業となるまでの全体像です。
①チームの立ち上がり
ビジネスをする業界・アイデアを決めます。
②シード
- アイデアがお客さまに求められているか確認を行う
- アイデアがお金を払う価値があると判断できればサービスを作ります
③アーリー
サービスを出したら、お客さまが勝手にサービスを買いにくるか確認します。
お客さまが勝手に買いにくるようになるまで試行錯誤します。
④ミドル
サービスを広げます。お客さまがサービスを勝手に買いにきてくれる流れができたら、サービスを多く売るためにお客さまに知ってもらう場所を複数確保します。知ってもらいサービスを買ってもらえることがわかれば1人のおきゃくさまがいくらお金を使ってくれるのかわかるようにします。
1人のお客さまにサービスを知ってもらうためのお金 < 1人のお客さまに払ってもらうお金
になるようにビジネスを組み立てます。
⑤レイター
いくらお金を払えばお客さまが見つかり、いくらお金を払ってくれるかわかったら、ビジネスの拡大を考えます。
- 今やっているビジネスを他のお客さまも買ってくれないか?
- ビジネスの裏側の仕組みを他の業界でも利用できないか?
⑥公開
ビジネスの拡大が見えてきたら、新しいビジネスにはいくらのお金が必要か見積もります。その額によってお金を調達するために株式を公開したり、非公開でお金を集めたりして、新しいビジネスができたら再度STEP2に戻ってサービスを成長させていきます。
6つの段階の中で今自分はどの段階にいるのか、この文章や記事はどの段階の話をしているのか考えながら本文を読んでみてください。
【はじめての新規事業】初期の3つの壁