いいアイデアを判断する3つの軸

いいアイデアとは

こんにちは、新規事業を支援している青林です。

今日は

『いいアイデア』

についてお話します。

ユーザーの課題を解決してお金をもらえればビジネスとして立ち上がります。

立ち上がったビジネスが永続して成長するか、成長せずに平行線をたどるか。

前提
ここでは、10億円以上の売上を1つのサービスで立ち上げる前提で話を進めます。
いいアイデアとは
  1. 単価が高い
  2. 悩みが深い、もしくは熱狂するユーザーいる
  3. 継続率やリピート率が高い

①単価が高い

ユーザーがお金を持っている市場とも言いかえることができます。単価が高い、ユーザーがお金を払うことが習慣となっている市場はビジネスとして立ち上げやすくなります。

個人ユーザー向け(toC)であれば、健康、病気、美容、子供の教育、マニアが多いコレクションや恋愛、占い、アイドルを対象にしたビジネスでオフラインが一般的な場合、オンライン(テキスト、写真、音声、動画など)にすることでビジネスとしている事業者がいます。

事業者向け(toB)であれば、人が手作業で時間をかけていた作業をオンラインで代替できれば、作業時間分のコストカット=料金としてお金をもらいやすくなります。

toBのホリゾンタルSaaSで月の平均単価が高いサービス

  • PLAIDのKARTE:3.6万円(2015年) ➡ 77.1万円(2020年)
  • Yappli:13.3万円(2015年) ➡ 49.8万円(2020年)
株式会社PLAIDのPMFからグロースまで PLAID(プレイド)運営KARTEのターゲット/プライシングの変遷から考えるPMFとグロース PMFからグロースまでを調査_Yappli Yappli(ヤプリ)のターゲット/料金プラン変遷から見るSaaSビジネスのPMFとグロース

②悩みが深い、もしくは熱狂するユーザー層

1に関連するところですが、

悩みが深いユーザーが多い層
  1. 長生きしたい
  2. 損したくない
  3. 自信がほしい
熱狂ユーザーが多い層
  1. 美しくありたい
  2. ものを集めたい
  3. 得したい
  4. 楽したい
  5. 成長したい
  6. 褒められたい

こういった条件を満たすアイデアは、ユーザーがサービスを自分で探しているのでユーザー獲得コストが安くなったり、サービス利用後にユーザーがコンテンツを複数見てくれるのでサービス内の回遊率が高まる傾向にあります。

toB向けサービスは組織の中でアナログで行われている作業をデジタルで2人月かかっていた工数が1人月になれば、単価が減った分の月額サービス料金をもらえるようになる可能性があります。

③継続率やリピート率が高い

1人のユーザーに1生涯で一度しか利用されないサービスよりも、継続して利用してお金を払ってくれるサービスの方がビジネスは安定します。

サブスクリプションやSaaSと呼ばれる課金形態は月額で継続してお金を払ってもらうビジネスモデルです。

単発で支払いが終わっていたビジネスを月額でもらう方法はないか考えてみることをおすすめします。

最後に

私は初めて友人と起業したときのビジネスモデルは500円でアシスタント理美容師にヘアカットしてもらえるサービスでした。ユーザーは安く髪を切りたい人、提供者であるホストはヘアカットを練習したい理美容師。

上記の例でいうといいアイデアか判断する3つの軸は下記の結果でした。

  • 単価👎:500円
  • 悩み・熱狂👍:高
  • 継続・リピート率👎:男性平均3回/年、女性1.2回/年

1つ良くて、2つが悪い。

特にビジネスとして長期で成長を考えた場合、単価と継続・リピート率を上げることはとても大事だと学びました。

単価と継続・リピート率が低いということは、ユーザー獲得のマーケティングに予算を使うことができないことになります。お金を使わないマーケティングもありますが、お金をかけないで獲得できるユーザー層と数には限りがあります。

単価と継続・リピート率が低いということはビジネス規模が限られるということを意味します。