【シート有】PMF達成のための指標③:ユーザーのアクティブ率

今回の話は

『アクティブ率(ユーザーエンゲージメント)』

について紹介します。

プロダクトをリリースした後、サービスを1度利用したユーザーが再びサービスを利用してくれることはとても大切です。

入口のサービスに訪れたユーザー数や出口のお金を払ったユーザー数を把握しているサービス運営者は多いですが、入口と出口の間を把握している人は少ないです。

この記事に書いてある分析を進めることで、入口と出口の間にユーザーがサービスを使って満足しているのか、それとも満足せずに二度と戻ってこなくなっているのかがわかります。

アクティブ率を計測する理由
  • メイン体験(Wow)で再度サービスを利用したいと思ってもらうため
  • どのようなアクションがアクティブユーザーになるのか知るため
  • サービスが不可欠なものになるための最小頻度のアクセス数を知るため

アクティブ率はDAU/WAUやDAU/MAUで計算でき、

DAU(Daily Active Users):1日あたりのユーザーがサービスに訪れた数

WAU(Weekly Active Users):1週間あたりのユーザーがサービスに訪れた数

MAU(Monthly Active Users):1ヶ月あたりのユーザーがサービスに訪れた数

  • DAU/WAU:週あたりのアクティブ率
  • DAU/MAU:月あたりのアクティブ率

をあらわします。スティッキネスや粘着性とも言います。

業界毎の平均数値

業界毎の90日のリテンション率/週

上記は業界毎の90日後のリテンション率を縦軸、週あたりの利用頻度を縦軸にした業界米の平均がわかる図(アクティブ率に近い指標)です。

リテンション率とは
新規ユーザーが再度サービスに訪れた率です。

参考にする数値は

10 – 20%は平均と言われ、50%を超えると優秀でPMF達成していると言われます。メッセージサービスのWhatsAppは70%以上だったと言われています。

PMF達成を判断するための8個の指標となるKPI

アクティブ率はセグメントを分ける

全体のアクティブ率

上記のアクティブ率は平均40%よりやや下ラインでとても優秀に見える。しかし、セグメント別で見直すと、

セグメント毎のアクティブ率

アクティブユーザー毎にグループ化してアクティブ率を見ると、PRやメディアから流入してきた初見のみのユーザー(ローユーザー)とサービスターゲットユーザーの中でも熱狂的にサービスを利用するユーザー(パワーユーザー)で見え方は大きく変わる。

ここで大切なことは

  • どのようなアクションがアクティブユーザーになるのか?
  • ユーザーがサービスから価値を感じ、ユーザーにとってサービスが不可欠なものになるための最小頻度のアクセスは?

を言語化することが重要になる。

アクション別アクティブ率 【シート有】アクティブ率を高めるために見るアクション回数

最後に

今回のアクティブ率(DAU/MAU)の考察で利用したスプレッドシートを開放します。

新規事業やスタートアップのPMF達成に向けて活用してください。

参考

参考 Fooled by stickinessCharlie Taylor