今回の話は
『アクティブ率(ユーザーエンゲージメント)』
について紹介します。
プロダクトをリリースした後、サービスを1度利用したユーザーが再びサービスを利用してくれることはとても大切です。
入口のサービスに訪れたユーザー数や出口のお金を払ったユーザー数を把握しているサービス運営者は多いですが、入口と出口の間を把握している人は少ないです。
この記事に書いてある分析を進めることで、入口と出口の間にユーザーがサービスを使って満足しているのか、それとも満足せずに二度と戻ってこなくなっているのかがわかります。
- メイン体験(Wow)で再度サービスを利用したいと思ってもらうため
- どのようなアクションがアクティブユーザーになるのか知るため
- サービスが不可欠なものになるための最小頻度のアクセス数を知るため
アクティブ率はDAU/WAUやDAU/MAUで計算でき、
DAU(Daily Active Users):1日あたりのユーザーがサービスに訪れた数
WAU(Weekly Active Users):1週間あたりのユーザーがサービスに訪れた数
MAU(Monthly Active Users):1ヶ月あたりのユーザーがサービスに訪れた数
- DAU/WAU:週あたりのアクティブ率
- DAU/MAU:月あたりのアクティブ率
をあらわします。スティッキネスや粘着性とも言います。
もくじ
業界毎の平均数値
上記は業界毎の90日後のリテンション率を縦軸、週あたりの利用頻度を縦軸にした業界米の平均がわかる図(アクティブ率に近い指標)です。
参考にする数値は
Standard DAU/MAU is 10%-20%. Only a handful of companies top 50% @WhatsApp leads industry w/ stunning 70%+ engagementhttp://t.co/TPm1iaj775
— Sequoia (@sequoia) February 20, 2014
10 – 20%は平均と言われ、50%を超えると優秀でPMF達成していると言われます。メッセージサービスのWhatsAppは70%以上だったと言われています。
PMF達成を判断するための8個の指標となるKPIアクティブ率はセグメントを分ける
上記のアクティブ率は平均40%よりやや下ラインでとても優秀に見える。しかし、セグメント別で見直すと、
アクティブユーザー毎にグループ化してアクティブ率を見ると、PRやメディアから流入してきた初見のみのユーザー(ローユーザー)とサービスターゲットユーザーの中でも熱狂的にサービスを利用するユーザー(パワーユーザー)で見え方は大きく変わる。
ここで大切なことは
- どのようなアクションがアクティブユーザーになるのか?
- ユーザーがサービスから価値を感じ、ユーザーにとってサービスが不可欠なものになるための最小頻度のアクセスは?
を言語化することが重要になる。
【シート有】アクティブ率を高めるために見るアクション回数最後に
今回のアクティブ率(DAU/MAU)の考察で利用したスプレッドシートを開放します。
新規事業やスタートアップのPMF達成に向けて活用してください。