新規事業の参入タイミングとして技術トレンドの変化を追っておくことは面白くワクワクします。
中でも2020年から2030年にかけてクリプト(暗号通貨)が世界の常識を大きく変えてくれそうです。
クリプトが変える世界を知るために、3つの仮想通貨ファンドの運用総額が22億ドル(2,400億円)となったa16z(アンドリーセン・ホロウィッツ)が発信する情報はとても参考になると思ったので数回に分けて発信していこうと思います。
初回は、彼らが2020年にブロックチェーン起業家のためのスタートアップスクールを動画に無料公開した内容を追ってみたいと思います。
- クリプトの発展には4つのサイクルが存在する
- 技術的に初めて信頼性の保証ができるようになった
- 信頼が可能にする新しいサービス
もくじ
クリプトの発展にはサイクルが存在する
クリプトは混沌としているように見えて秩序があり、発展のサイクルが存在する。
クリプトの方程式は、1から4に進み、4から1に戻るサイクルで成長している。
- 価格の向上
- 興味の拡大
- 新しいアイデアの出現
- スタートアップ・プロジェクトの出現
既存Webサービスは、マーケティング・プロモーションの結果として興味が発生していたが、クリプトは株式上場する前から価格が存在している点が大きく異る。
上記は、クリプトの成長サイクルをビットコインの価格、クリプト開発者の活動量、スタートアップの初期資金調達数、ソーシャル内のクリプトの発言数の4つのグラフから追ったもの。
2011年1月に開発者の活動量が増え、スタートアップの資金調達が発生している。その後の2011年7月にビットコインの価格が上がり、ソーシャルメディア上でのクリプトの発言が増えている。先程のサイクルが回っていることが理解できる。
技術的に初めて信頼性の保証ができるようになった
ブロックチェーンは、物理的なコンピュータのネットワーク上で動作する仮想コンピュータで、実行するコードが設計通りに動作し続けることを、ゲーム理論に基づいて、検証可能で強力に保証している。
ゲーム理論に基づいたノード+コンセンサスの仕組みにより、ユーザー、開発者、クリエイター、企業、他のコンピュータやサービスなど、これまでのコンピュータアーキテクチャでは実現できなかった信頼性の保証を実現している。
この信頼の保証とは、システムのルールは、ガバナンスプロトコルで定義された正当なプロセスがないと変更できない。“Don’t be evil “が “Can’t be evil “となる。
また、これらの信頼の保証が、デジタルマネー、デジタルグッズ、スマートコントラクト、分散型組織などの新しいコンピューティングプリミティブの創造を可能にしている。
PCやスマートフォンが出た初期の強みと弱みからブロックチェーンも同様に強みと弱みがある。
・強み:証明できる信頼の保証(耐改ざん性)
・弱み:スケーラビリティ、UX(処理能力)
信頼が可能にする新しいサービス
信頼が新しいデジタルサービスを生む。
例として、デジタルマネー、デジタルグッズ、スマートコントラクト、DAO(分散自律組織)、コミュニティが所有・運営するデジタルサービスなど。
最後に
- クリプトの発展には4つのサイクルが存在する
- 技術的に初めて信頼性の保証ができるようになった
- 信頼が可能にする新しいサービス
暗号通貨の発展から、今まで行えなかった信頼を獲得することで生まれる今後のサービスを見ていきました。
2021年現在、信頼を担保することで生まれる新サービスが世界でどんどん生まれてきています。
今後はweb3の強みや具体的なサービス見ていきたいと思います。