アイデアの仮説検証:LPを広告にだして市場(ユーザー)の反応を見る

アイデアの仮説検証

こんにちは、新規事業を支援している青林です。

今日はアイデアの実現可能性を知るために

『市場(ユーザー)の反応を見る』

方法についてお話します。

いいアイデアの法則を元に、単価が高く・悩みが深く・継続率の高いアイデアが見つかりました。

ここで誰よりも早くアイデアをプロダクトに落しこもうと、1,000万円を投資して開発に進む前に一度立ち止まりましょう。

プロダクトの完成形を作る前に、サービスのLP(ランディングページ)を作成し、広告配信をして次の2つのこと(市場の反応)を理解することが大切です。

なぜLPを広告にだして反応を見るのか
  1. ニーズの大きさの把握:購入や資料請求にいたる数と確率(CVR)を知る
  2. ユーザー獲得費用の把握:1CVあたりの費用(CPA)を知る

①LPを作成する

STUDIOのテンプレート
STUDIO

LPは縦長の1ページのサービス紹介ページです。LPに自分のアイデアの紹介を詰めこんで、1ページを作成します。

STUDIOらいWebflowを活用すると、エンジニア以外でもパワーポイントを編集する感覚でWebページを作成できます。

しかも、費用は無料 ~ 数千円/月以内の低価格です。

ここでLPの作成ができたら、下記の3点をチェックしてください。

  • ファーストビューでサービスの価値が伝わっているか?
  • ゴール(資料請求、メールアドレス登録、購入)への導線はあるか?
  • 計測ツールは設置されているか?

②広告を配信する

修正
参考:Glad Cube

作成したLPを広告配信することで、短期的にユーザーをLPに訪れる環境を作ります。

ニーズが顕在化していればリスティング(Google、Yahoo!)+ソーシャル(Facebook、Instagram)を活用し、ニーズが顕在化していなければソーシャル(Facebook、Instagram)で課題を抱えていると予想しているユーザー像(年代、職業、趣味など)を登録してターゲットに広告を配信します。

ソーシャルへの広告配信はバナーを作成しないと配信できないので、Canvaなどを活用してバナーを作成します。

広告配信では

  • リスティングのクリック単価、予測CVR、CV数はキーワードプランナーで予測する
  • ソーシャル広告は、バナー内の訴求文言と画像イメージを遷移先のLPのファーストビューと合わせるとLP内での離脱率が下がる
  • 広告は複数入稿する(最適な広告配信はアルゴリズムに任せる)

③計測をする/計測結果から仮説を作る

広告配信結果の数値例
広告配信結果の分析例

上記は2・3月のGoogleの広告配信の結果をまとめた数値例です。

STEP.1
広告配信
STEP.2
LP
STEP.3
問い合わせフォーム
STEP.4
資料請求完了

上記の流れで画面遷移があったときに、ファネルで考えそれぞれの遷移数から遷移率をまとめていきます。

  • 購入や資料請求/お問い合わせにいたる確率(CVR)を知る
  • 1CVあたりの費用(CPA)を把握する

はじめに知りたかった、プロダクトのCVRと1CVあたりの費用(CPA)がわかりました。

ここでCPAからプロダクトの単価、サービスの継続期間予測から広告費用よりも大きく売上が作れるか吟味できます。

実際、SmartHRは広告費2万円で100件の申込みが発生しているので、CPAは200円とニーズの大きさとCPAの安さがプロダクト作成前にわかっています。

LP(ランディングページ)を作り事前登録数を稼ぐことでトラクションを実証することにした。早速LPを作りFacebookで2万円ほどの広告を出すと、なんと3日間で100件もの申し込みがあったという。その数に驚くのと同時に、課題の大きさと手応えを実感した瞬間だった。

「SmartHR」開発のヒントは超速仮説検証と、宮田氏が語る
PMFからグロース調査:SmartHR SmartHRのターゲット/プライシングの変遷から考えるPMFとグロース

最後に

プロダクトの完成形を作る前に、アイデアの仮説検証を進めましょう。

サービスのLP(ランディングページ)を作成して広告配信して次の2つのこと(市場の反応)を理解することが大切というお話でした。

  • ニーズの大きさ:購入や資料請求/お問い合わせにいたる数と確率(CVR)を知る
  • ユーザー獲得費用の把握:1CVあたりの費用(CPA)を把握する